・Parallels Desktop で Vista が軽快に

Parallels Desktop で Vista が軽快に

Parallels Desktop for Mac」上に Windows Vista をインストールしてみました。一部動作に問題があるものの、OS 自体は思ってた以上に快適に動いてます。びっくりです。Power Mac G5 + Virtual PC + Windows XP のもっさり感と比べると、雲泥の差があります。
ちなみにパッケージは評価版の RC1 ではなく、正規商品版の Business です。これは企業ユースのボリュームライセンスによる提供なので、店頭販売はしていません。Microsoft のライセンスサイトから2GBほどのイメージをダウンロードし、インストーラとして DVD に焼きました。
まずは Parallels Desktop の新規仮想マシンVM)設定で「Windows Vista」を選択し、あとはデフォルトのままスタートしました。インストール自体は至極順調に進み、写真のように無事インストール直後の起動画面も表示されました。見て分かるように、画面のテーマとして Windows Vista が選択されているものの、Aero Glass は動作していません。 Parallels DesktopVM 上では DirectX 9 がサポートされないので、これは仕様どおりです。
次に Parallels Tools をインストールしようとしたところ、問題が起きました。インストール作業が正常終了しません。通常ならいくつかのサポートファイルがコピーされ、その後 OS 再起動のメッセージが表示されますが、そのメッセージが出てきません。コピーされるファイルも少なく、メッセージが出る前にインストーラのウィンドウが消え、それっきり。UAC を切ったり管理者モードで実行しても同じです。
こちらの環境のせいなのか、あるいは現時点ではまだ仕方がない部分なのかもしれません。このため Mac OS XWindows Vista の切り替えにショートカットキーを使う必要がありますが、この辺は今後のアップデートに期待ってとこでしょうか。
続いてネットワーク(インターネット)の設定を行ったんですが、これもちょっと苦労しました。結果としては、OS X 上で Parallels がインストールする仮想 NIC から AirMac を経路とするインターネット共有を設定し、VM 側はホストオンリネットワークとすることで接続できました。最初はブリッジイーサネットでいけるかなと思ってたんで、この組み合わせに落ち着くまでに試行錯誤。もしかしたら設定次第でブリッジも大丈夫なのかもしれませんが、とりあえずつながってるんで良しとします。速度も速いし。
あと、根本的な問題としてキー配列や右クリックが残ってます。例えばワイヤレス Mighty Mouse の右クリックが効きません。必要なときは、右手でマウスを持ったまま、左手でトラックパッドに指を2本載せてクリックしてます。不便ではありますが、まぁこういうのは解決できるツールなんかもあるわけで、気が向いたら何とかします。
ついでに Windows XP SP2 も入れてみました。こっちは正常に Parallels Tools がインストールできたので、ホストとゲストの間をマウスポインタがシームレスに行き来してます。動作も軽快で、Vista に輪をかけて快適ですね。ちょっともう Virtual PC には戻れない感じです。
あと、英語版本体の方で公開されてる次期β版では、Windows のアプリ単位でウィンドウが開く「Coherenceモード」というのが搭載されてるようですね。こちらのページで動画を見ましたが、これはホントに凄い! コヒーレンスと名付けたのも頷けます。
今後にますます期待。Parallels Desktop for Mac、侮れじ!

Parallels Desktop for Mac

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