・水上の音楽

Handel: Water Music

ヘンデルの「水上の音楽」(Water Music)が好きです。クラッシックです。バロックです。チェンバロの音を聴きながら、何となく当時の宮廷に思いを馳せ、大して造詣もないくせに「バロックだなぁ。典雅だなぁ」とか適当に思ってみたり(書いてて恥ずかしい)
実は小学生の頃から好きな楽曲でした。FM から流れてきたある1つの楽章を偶然エアチェックしてて、そのきれいさがたまらなく好きになり、何度も繰り返し聴いてました。でもその時は曲名が分からず、レコードを買うまでには至らず。
それから何年か経ち、中学生の頃。テレビで車の CM に使われてるのを見かけました。その当時は既に CD プレーヤを持ってたんで、今度は俄然 CD 購入意欲が湧いてきました。
でも今と違ってネット環境なんてありませんし、周りに詳しそうな人もいませんでした。CD を買うためには、自分でどうにかしてタイトルを突き止めなければいけません(その車メーカーに直接聞くなんて発想は浮かぶはずもなく)
そこで取った手段は、再びエアチェックです。当時購読してた「FM STATION」でクラシック番組を丹念にチェック。リアルタイムで聞けるときはコンポの前に陣取り、そうじゃないときは可能な限りタイマーで録音。もちろんテープの録音時間は限られてますから、どの番組にするか決めるだけでも一苦労です。
て言うか、今から考えるとかなり無茶な方法ですね。そもそも番組で流れるかどうかも分からない上に、その番組選択すら運任せ。努力、根性、気力。今だったら考えるだけで、絶対実行しない方法。若さってすげーなー。
でもでもでも。その努力が報われたのか、たった2週間くらいで当たりが出たんです。あの時はホントに嬉しかった! 思わずベッドの上で飛び跳ねてましたね。ガッツポーズ。今ならきっと、キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!! って叫んでます。
その翌日、喜び勇んでレコード屋(当時は CD よりもまだレコードの方が多かった)へ。でも残念ながら、その CD は置いてありませんでした。ただでさえ在庫数が少ない上に、佐渡ですからね。クラシックの品揃えなんてたかが知れてます。田舎のショップなんで、当然と言えば当然。まぁそこで注文しても良いですが、今度はいつ届くか分かりません。
そこで週末、わざわざ海を渡り、新潟の石丸電気まで買いに行きました。そこでもなかったらどうしようとか全然考えてません。当時ダントツの品揃えを誇ってた石丸ならきっとあるだろうと、勝手な思いこみのみの行動です。
そして結果的にこれも当たりで、無事 CD を入手できました。初めて曲に出会ってから、たぶん4年くらい経ってます。長い探求でした。
ところが残念なことに、いつしかその CD が行方不明に。先日も久しぶりに聴きたくなって探したんですが、あると思ってたところにありません。今日もまた聴きたくなってしまったんで、もう仕方ない、買い直そうかと思って Amazon を見てました。うわー、いっぱい出てんなー、どれが良いのかなー、試聴したいなぁ……と思った矢先、気づきました。iTunes Music Store で探してなかったことを。
検索したら、すぐにアルバムがヒットしました。収録曲を一通り試聴……オッケー! これにしよう! アルバム丸ごと即購入。
今は曲を聴きながら、音楽 CD として焼いてるところです。思い入れのある曲が見つかって嬉しくなり、ついついだらだらと書いてしまいました。何だろう、まとめるとしたら、iTunes Music Store で想い出もよみがえるね☆ ってことでー(特にオチはないです)