・永遠の仔

またまた今さら感が漂いますが、天童荒太著「永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)」を読み始めました。って言うかもう最終巻「永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)」のラスト100ページを残すくらい。
確か先週木曜日の帰宅時から読み始めたはず。週末は読まなかったんで、実質1日1冊のペースです。途中どうしようもなく救いがなかったりするものの、なぜかグイグイ引き込まれてしまい、気づいたら普段の5割増しのスピードで読み進めてしまいました。
救いがないながらも、いや、むしろだからこそでしょうか、その中に時折現れる様々な優しさが、とても染み渡ります。特に最後の巻ではそれが色濃く、電車の中でちょっと涙ぐんでしまったり。
周りに「『幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)』のあまりの救いのなさに、次の巻を読み続ける気力がなくなって、思わず前に読んだ『四日間の奇蹟 (宝島社文庫)』にもう1回すがろうかと思った。それ以来、天童荒太の作品は読んでない」と言ってる人がいます。「幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)」は読んでないんで何とも言えませんが、それでも「永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)」は勧めたくなりました。
さ、これから電車の中で、残りの100ページをしっかり堪能することにします。

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)