・リッジレーサーズ考

下のエントリにも書いた、ナムコのリッジ最新作である『RIDGE RACERS』について、ゲームヲタ全開、分からない人にはホントにビタ一文理解できないかもしれない文章を書きますよ! だってね! このゲームをやりたいがためだけに、後先考えずにPSPを買ったわけですけども! これがもうアツいのなんのって!
そもそもかつてPSを買ったのも、当時PS本体と同時発売だった初代『RIDGE RACER』をやりたかったからです。 俺の部屋に友人宅からPSとテレビを持ち込んで、ケーブルでつないだ通信対戦もやりまくってました。その後のシリーズも全部買ってますし、PS2だって、その購入動機は『RIDGE RACER V』のためです。もちろんアーケードでもプレイしてました。そんなリッジ好きにとって、今作はもうたまらないデキです!
以下私見でずらずら書きます。
例えばドリフト。リッジのドリフトの特徴の1つは、その状態になれば勝手にコースラインに追従して滑っていくことだと思います。極端な話、ドリフト中にくるくるスピンしながらコーナーを抜けたりできますからね。リプレイで眺めた人もいるんじゃないでしょうか。この仕様がゲームとして気持ち良くて、きれいな高速ドリフトができる快感につながってるんじゃないかと思います。
ただシリーズ作故に、この基本仕様は変わらないものの、やっぱり作品ごとに個々のチューニングが異なってます。初代リッジのフィーリングが染みついてる身からすると、次の『RIDGE RACER REVOLUTION』は正当な進化に感じられました。高速かつきれいに滑らせることができる、独特の爽快感。初代同様、 RRR もやりこんだものです。でも3作目の『RAGE RACER』になると、ちょっとテイストが変わりました。ドリフトが重くなって、継続時間も少なくなったような。あるいはドリフトよりもグリップ指向? この感じは次の『RIDGE RACER TYPE 4』にも引き継がれ、PS2の R5 でややRRR寄りに戻りつつ、でもその次の『R: RACING EVOLUTION』ではまた落ち着い挙動になったって感じでしょうか。
個人的に一番好きなのは、2作目 RRR のドリフトです。いかにもゲームらしい、気持ちの良い滑り方。ドリフト直後にミニターボがかかったりして、爽快感にあふれてます。その楽しさが、『RIDGE RACERS』でまた帰ってきました! 車のタイプごとにドリフトのしやすさが変わってきますが、俺が選んでるのはもちろん一番滑りやすくて挙動不安定なダイナミックです。このタイプ以外では、まだ1回もプレイしてません。とにかくドリフトが楽しくて。ニトロをためるために高速ドリフトを目指したり、さらにはニトロを使いながらドリフトしたり。コレこれだよコレ!ってくらい、かつてハマったリッジらしさが感じられます。
例えばゲーム性。基本はストイックに走りたいんです。ストーリーや途中のムービーなんかは無くてもいいくらい。いやもちろんそれはそれで楽しいですよ。それなりのやり込み要素はあった方がいいと思うんで。でもそれよりは、ささっと車やコースを選択して、手軽に2、3レース走れる方が嬉しいです。別段ストーリーは設けずに、単に特定のコースをクリアしたら次のコースが遊べるとか、その程度でいいです。そういう意味で、 R4 や R: RACING EVOLUTION は冗長な印象でした。何回かクリアはしましたが、結局メインはタイムアタックや単発のグランプリになってました。
その点も『RIDGE RACERS』は良い感じ。まずは初級グランプリからスタートし、2〜3レース走ります。そこで規定順位内に入れば次のクラスのグランプリが選べるようになり、それに応じた車も使えるようになります。おまけに自分が遊びたい時間を分単位で指定(5分、15分、60分等)すると、自動的にコースの組み合わせなんかをエディットしてくれます。この手軽さは嬉しいですね。逆についつい先に進んでしまいます。
例えば音楽。これはもうシリーズを通してハイレベルですし、各ソフトのタイトルチューンなんか、ハズレ無しでしょう。個人的には RAGE 以降に増えたボサノバやディスコ、ジャズより、初代や RRR に収録されてるシンセテクノ系の曲が好きです。この2作はCD音源なんで、ゲームディスクをCDプレーヤーにセットすれば、そのまま再生できます。今ではもう恥ずかしい思い出ですが、かつては車にゲームディスクを積んで、大音量で再生しながら夜の首都高を走ったりしてました (^^; 初代ではタイトル曲の「Ridge Racer」や「Rarehero」、RRRでは同じくタイトル曲の「Drive U 2」と「Grip」なんかが好きでした。特に「Rarehero」はヤバいです。タイムアタック時は必ず「Rarehero」です。かなり燃えます。首都高でも燃えます(をい!)
今回は新曲が12曲入ってます(→ 全BGMリストはこちら) 以前のように気持ち良くてカッコいいテクノ系が収録されてるのが嬉しいです。おそらくタイトルチューンであろう「Highride」と「Grip」的な「Synthetic Life」が特にお気に入りですが、それ以外の新曲も聴かせてくれます。そしてさらに嬉しいのは、過去の曲もたっぷり入ってることです! オリジナルのままだったり、あるいは強烈にリミックスされてたりしますが、どれも思い出の曲です。リッジの記憶は曲と一緒になってるんで、こういう要素はたまりません。ツボを突いた心憎い仕様ですよ、これは。ただ1つ欲を言えば、前述の「Rarehero」がオリジナルのまま収録されてたらなお嬉しかったです。どんなリミックスよりも、オリジナルバージョンが一番気に入ってます。
と、ここまである種提灯記事とも受け取られかねない内容を書きましたが、決して万人向けのゲームではありません。リッジのいわゆる「ゲーム的」な挙動より、もっとシミュレータ的挙動のレースゲームが好きな方もいるでしょうし、そもそもこのジャンル自体に興味がない方も大勢いるでしょう。でも、かつてリッジで遊んだ経験がある方には、文句なしにお勧めの1本です。1度手にとってプレイしてみれば、「集大成」は伊達じゃないことが分かるでしょう。画面もPS2を超えてるんじゃないかってくらい、素晴らしくきれいです。PSPの能力が堪能できます。
以上、長々と書き連ねてきましたが、つまりはPSPと『RIDGE RACERS』を買ってヨカタヨ!(≧∇≦)b って言えば済む話ですね、はい(笑)