・Virtual PC for Mac v7 with XP

実は例によってまた新製品好きな血が騒ぎ、「Virtual PC for Mac Version 7 with Windows XP Professional」 (ASIN:B0002ZBKKC) を購入してしまいました。予約してたら金曜日に届いてたんで、土曜日に本体とWinXPをインストールし、昨日「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」 (ASIN:B0000CNXV2) を買ってきて入れました。ちなみに「ウィルスバスター」は今月下旬に新バージョンの「2005」が出る予定ですが、無料でアップグレードできるんで「2004」を購入しました。
Virtual PCはVersion 4まで使ってました。でも正直あまりにも動作が遅かったんで、自宅に窓PCを置いたこともあり、その後はバージョンアップもせず使わなくなりました。今回はようやくG5に正式対応ってことなんで(Virtual PCがG5で動かないのはマイクロソフトの陰謀って話もありましたね 笑)、少しは速くなっていることを期待しつつインストールしてみました。作業は全部で30分程度でしょうか。驚くほど短時間でXPが起動しました。これはVirtual PC用に予めパッケージングされたXPを組み込むからで、手持ちのOSのインストーラを使って独自に組み込み作業をすれば、Win用PCにクリーンインストールするみたいにもっと時間がかかるんでしょう。
実際に使ってみた感触ですが、確かに一部の処理は目に見えて速くなってます。まだOffice等は入れてなくて、IEでネットを見たり付属ゲームで遊んだりしたくらいですが、メニューを開く、画面をスクロールさせる、ウィンドウを移動させる処理はかなり以前より向上してます。ビデオ周りの最適化が進んだんでしょう。
その代わりアプリ(OS含む)を起動させる時や、複数起動させているアプリを遷移して何かする時、単純にCPUパワーを必要とする処理はまだまだ遅いです。どんなCPUをエミュレートしてるのか知らないんですが、プロパティを見ると「686プロセッサ」の「536MHz」って出てます。この「686」って、もしかして「Pentium Pro」だったりしたらお笑いですけどね、あまりにも古すぎて (´ー`) それこそ「陰謀」だと言われかねない(笑)
ただそれでも、全体的な処理速度は明らかに向上してます。前述のようにスクロールが速くなったりしてるんで、その分体感的にも速くなったように感じます。それに特筆すべきは「状態保存機能」の高速化でしょうか。その時点での状態をそっくりそのまま保存し、次回はOS起動からではなく正に「そこから」作業を続けられる、エミュレータならではの機能。要はメモリの内容を全部HDに書き込むんですけど、Virtual PCを終了したりXPのウィンドウを閉じると、バックグラウンドで処理が走ります。ウィンドウはもう消えてるんで、あたかもあっという間に処理が終わったかのよう。実際には「高速化」とはちょっと違いますが、待たされる時間がなくなったおかけで快適度がアップ。これはかなりポイントの高い改善だと思います。マックトピアのコラム「Apple's Eye」にもあるように、「Virtual PCを頻用している現行ユーザーなら、この機能のためだけにアップグレードをしても惜しくはない」でしょう。
エミュレータで重い処理をさせるつもりは全然ないんで、軽い作業をさせるだけならこれくらいでそんなにストレスなく使えるんじゃないかと思いますし、少なくとも俺のやりたいことにはそれなりに使えそうです。例えば今使ってるルータは窓版のIEからしか設定できなかったりするんですが、問題なくアクセスできました。今まで窓PCを起動してきたことを考えると、ホントに便利です。これだけでも買った甲斐がありました。それにOfficeも高速さは求めてないんで、この程度の速度でもちょっとした作業はできるでしょう。
ただ、当方G5の2.5GHz Dualなんで、他のMacでどの程度になるのか定かではありませんが (^^;