・リアル毒男 Ep.2「どうしよう」

Ep.0 Ep.1

新人たちの挨拶回りが始まりました。まずは本部長、続いて部長に挨拶し、それから各席を巡っていきます。こんなの別に大したことないじゃないですか。ある意味社交辞令的儀式。よろしく、頑張ってな、とか言えば済む話ですよ。でもN君にとってはそうじゃなかったようで。またペタが来ました。

うわー、こっちにも来ますね! どうしよう。

お前なぁ(´д`;) 
新人たち3人が、N君のとこより先に俺の席に来ました。Iさん、Hさん、T君としましょう。せっかくだからちょっと観察。こんな感じです。
Iさんははっきりとした目鼻立ちに、軽くウェーブのかかったセミロングの明るい髪、パンツスーツと相俟って活発な印象。Hさんは痩せ形で、手足も細ければ顔立ちもほっそり、肩胛骨まで届くストレートのさらさらヘア、何となく大人しい印象。2人ともかわいい系というよりはキレイ系です。T君は……まぁいいか(笑)
彼が意識してたのは2番目のHさんです。近くで見ても特別背が高いわけではありません。ただ細身で細面なこともあり、たぶん実際は160cm前半くらいだと思うんですが、それ以上の身長に感じてしまうのも分かります(N君は170cm弱)。でもな、Nよ、こんな華奢な子のどこに「強そう」な要素があるって言うんだ? 大体「どうしよう」って、何をどうしたいんだよ。会社の挨拶程度で焦りすぎだってば。
俺の席を離れ、さらに挨拶を続ける新人たち。刻一刻とN君の席に迫っています。あ、何かソワソワしてるし(´∀`) <続>
次回予告 : リアル毒男 Ep.3 「爆撃」