・酔漢

東銀座の寿司屋で友人と語らい、銀座駅まで歩いて銀座線に。ちょうど空いてた席に座り、文庫本を取り出して読み始めた直後、左前方から聞こえてくる怒鳴り声。

「このバカ野郎!」
「お前の方こそバカ野郎!」

酔っぱらったオヤジ2人が言い争ってます。原因は何だか分かりませんが、まぁとりあえず下らないことでしょう。
ったく、これだから金曜の遅い時間の電車は嫌いなんだ。つーか酔っぱらいが嫌い。怒鳴りたいなら電車降りろよ、うるせーんだよ。ケンカならどっかその辺で、取っ組み合いでも勝手にやってくれ。俺に迷惑かからない分には、お前らが流血沙汰になろうが警察沙汰になろうが知ったこっちゃねーし。
聞きたくもないのに届いてくる罵声に内心舌打ち。ずーっと代わり映えもせずに「バカ野郎」を言い合ってます。うん、それは確かに間違いないな、お前ら両方ともバカ野郎だ。もう飽きたよ。ウンザリだ。
と思ったら、スコーンと違う一言が。

「お前の顔ってホントーーーーーに酷いな!!!」

不覚にも笑ってしまいました。言われた当人も絶句したんでしょうか、罵り合いもその一言で終了です。両人の顔は見えなかったんで何とも言えませんが、とりあえずなかなか破壊力のあるセリフですね。
俺も今度何かの拍子にでも使ってみる……のは無理です分かってます素面でも酔ってても言えません言いません(鏡見ながら)