・亡国のイージスを観ました

昨日「亡国のイージス」を観てきました。おもしろかったです。原作未読の一緒に行った人のことば、「日本映画を見直した。こういうのも撮れるんだねー!」に同意。
後半の一部のちゃちなシーンを除いて、他は全編とてもしっかりした映像です。さすが部分的にせよ本物のイージス艦や戦闘機を使ってるだけのことはあります。自ずとセットも気合いの入ったものに仕上がるんでしょう。出演者の演技にも不安を感じることはなく、安心して鑑賞できました。
脚本は、よくぞここまであの原作をまとめたなと感じる内容です。「AKIRA」における、漫画版と映画版の違いみたいな感じでしょうか。限られた枠の中において、登場人物の背景も小出しにしつつ、巧みにストーリーラインを完結させてます(気になる描写が無いわけではないですが)
また専門用語もそんなに多くないので、原作未読の人でも十分に物語を堪能できると思います。最初に「DAIS」については軽く触れた方が親切かなーと思いました(ルームプレートを出すだけじゃなく、ある程度ことばで)が、それも些末なことで、いずれにしても話は分かりやすいです。
原作を読んでいれば、それぞれの行動の裏、個々人の理念みたいなものを思い返して楽しめますし、未読の場合でも、描かれている部分だけで充分楽しめると思います。でも映画を気に入ったら、原作を読んでみることをぜひにお勧めします。より深い人物描写やスケール感に圧倒させられますし、深く考えさせられる点も多く、感動も一入です。何よりとにかくおもしろいです。
またその場合は、「亡国のイージス 上 (講談社文庫)」だけじゃなく、実質的なシリーズ前作である「Twelve Y.O. (講談社文庫)」も合わせて読むと良いかもしれません。こちらは劇中に言及される「過去の惨事」に至るまでの話です。DAIS やその相手方、GUSOH なんかについてもよく分かると思います。
最後に同行者の言葉をもう1つ。
「この間の『姑獲鳥の夏』がかなりアレだったから、今回はすごく良い口直しになった感じ。おもしろかった。もう1回観てもいいかなー」
これにも同意w

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 下(講談社文庫)

亡国のイージス 下(講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)