・アップルシード、(・∀・)

APPLESEED先週の日記には料金高すぎだし観ないかもなんて書いてるくせに、結局昨日『アップルシード』を観に行ってしまいました。シネプレックスの会員価格なら1,500円だってことを忘れてまして。値頃感が大きく違います。タバコ1箱分の差でしかないのに(笑)
決して万人受けする内容じゃありませんが、今後のCGアニメの可能性を示す作品として、観る価値は大だと思います。原作の雰囲気を損なうことなく構築された世界。大きな動きだけでなく、細かい仕草や表情の変化でしっかりと演技しているCGキャラ。かなりハイクオリティなモデリングレンダリングが施されています。例えば主人公デュナン。有能な女性戦闘員らしく、きっちり上腕部が筋肉質になってます。顔自体は原作と違ってますが、動きと合わせてちゃんとデュナンに見えるのです。よくここまで作り込んだものです。
音楽がまたかっこよくて、特にアクションシーンの躍動感は、ストーリー抜きにしてそこだけ切り取ってもいいくらい。オープニングで既にやられました。そのシークエンスだけのDVDが出たとしても買ってしまいそうです。
物語としてもきれいにまとめてます。劇場版『AKIRA』みたいな感じでしょうか。膨らんだ世界観を切り捨てることなく、その広がりを感じさせながらもうまく局所的な展開を描いてます。
ただ、予備知識や免疫がない状態だと辛いかもしれません。他の作品にも言えることですが、世界観や設定を説明するセリフが長かったりするので、途中でつまずく可能性も。そうなると後がキツそうです。何のための戦いなのか、それぞれの目的は何なのか、デュナンの「あれ」を使うとどうなるのか、といった部分が曖昧になってしまうかも。そもそも能動的に「アップルシードを観たい!」と思ってる人は平気でしょうけど、そういう人に連れられて観に行くことになった人は、事前に相手からレクチャーしてもらうことをお勧めします。
全体として満足できる作品でした。原作と比べてデュナンとブリアレオスの関係が切ないとこなんかもいいです。士郎正宗つながりで劇場版『攻殻機動隊』を出しますが、正直『GHOST IN THE SHELL』はそんなにすごいと思いませんでした。もちろん当時としてあの映像はそれなりにきれいでした。でも内容的に引っ張ったわりにはカタストロフが無くて。ストーリーとしてはあれでいいんですけど、そこに行き着くまでの最後の盛り上がりに欠けると言うか、「え? もう見せ場は無し?」みたいな。それに比べたら(って、比べるのもどうかと思いますが)『アップルシード』は(・∀・)イイ!! DVD出たら買いますね。とりあえず今はサントラが欲しいです。
さて、これからパンフレットでも読もうかな。昨日は読まずに寝てしまったんで。何が書いてあるか楽しみー。