・桜夢想

桜夢想陽気に誘われ、買い物のついでに軽く桜を眺めてきました。昨日の雨にも負けず、頑張って美しさを競っている無数の花弁たち。枝先で風に揺れる姿、散りゆく姿、そして地面を滑るように流れる姿、それぞれに違った美しさがありました。
人々の中で正に桜が桜であるこの季節。美しさの裏にある儚さ。
でも、その表層的な儚さとは裏腹に、桜の木は変わらず生き生きとし続けます。花弁が散った後は萌える緑に身を包み、その季節が終われば一見慎ましやかに、しかしその実力強く寒さを耐え凌ぎ、そして再び刹那の華やかさを手に入れます。例え人々の意識に上るのがほんの短期間だとしても、常に桜は桜であり続け、その本質に変わりはありません。儚さとは無縁の境地で、逞しく生き続けています。
生命の謳歌
堂々とそびえ立つ桜の老木を眺めながら、ふと浮かんできた夢想的思考。うん、俺も頑張る。
桜に鼓舞された、午後のひととき。